レンゴー株式会社様

レンゴー株式会社様
会社名 レンゴー株式会社様
設立 1920年(大正9年)5月2日
所在地 〒530-0005
大阪市北区中之島2-2-7 中之島セントラルタワー
従業員数(連結) 20,141名(2022年3月31日現在)
売上高(連結) 7,469億円
事業内容 ライフスタイルの変化や環境意識の高まりとともに、レンゴーグループは豊富な製品アイテムときめ細かいネットワーク、長年のパッケージング・テクノロジーの蓄積と綿密なマーケティングに基づくクリエイティブの力で最適包装を考え続けております。
板紙から段ボールまでの一貫生産体制に加え、印刷紙器や軟包装などの消費者包装分野、さらに幅広い産業を支える重包装、そして海外へも広がる私たちの事業領域は、大きな相乗効果を発揮しながら多様なパッケージング・ソリューションを生み出しています。

【主な事業内容】
①段ボール、段ボール箱、紙器、その他紙加工品の製造・販売 
②板紙(段ボール原紙、白板紙、紙管原紙等)の製造・販売 
③軟包装製品、セロファンの製造・販売 
④重包装製品(ポリエチレン重袋、クラフト紙袋、フレキシブルコンテナ等)、樹脂加工品の製造・販売 
⑤包装関連機械の販売 
⑥各種機能材商品の製造・販売 
⑦不織布、紙器機械の製造・販売、運送事業 ほか

営業部門の担当者様に、
MonotaRO利用の効果についてお話を伺いました

レンゴー株式会社 (写真右から) 西部営業本部 営業第一部 担当部長代理兼課長  吉原様、大須賀様

レンゴー株式会社(写真右から) 西部営業本部 営業第一部 担当部長代理兼課長  吉原様、大須賀様

1.レンゴーのビジョン、グループのミッション

【総合包装材メーカーとして】

(吉原様、大須賀様)弊社は個装箱・フィルム~外装用の段ボールはもちろんの事、梱包に使用するテープやメルト・梱包システムに至るまで、包装にかかわるすべての資材をご提供できる総合包装材メーカーとして、長らく業界を牽引して参りました。また、パッケージのデザイン部隊を自社で持っており、商品のブランディングまで提案できる部分は他社にはない強みだと捉えております。レンゴーが扱うパッケージは、食品・飲料、さらには日用品や家電など幅広いカテゴリーにまたがっているため、数多くの消費者の暮らしを支える役割を担っています。強度などの機能性だけでなく、形態や見た目などのデザイン性の高さもご評価いただいております。

【変わりゆく社会への対応】

(吉原様、大須賀様)近年は社会的な課題である環境問題への対応として、生分解性素材の開発や使用済みプラスチックの再資源化への取り組みを加速させています。また、脱炭素への取り組みとして、太陽光発電などの再生可能エネルギーの導入促進や、段ボールの薄物化や軽量化による運送効率の向上をさせることにより、2030年度までにCO²排出量の13年度比46%削減、2050年までには実質0にする目標を掲げています。
もう一つ、全社一丸となり取り組んでいる内容として働き方改革が挙げられます。業界のリーディングカンパニーとして、多様な人材が長く活躍できるよう、男性の育児休業を推奨したり、長時間労働・有給休暇の取得促進をKPI化するなど、ワークライフバランスの実現を目指しています。その取り組みを支えるべく、本社・工場にさまざまなITツールを導入することで業務効率化や生産性向上を実現しています。

2.間接資材購買改革に着手したきっかけ

【拠点ごとに独自性を持たせた購買のルール】

(吉原様、大須賀様)正直なところ、本社営業部門の我々としては業務で必要な物品を頻繁に発注するわけではなく、あまり身近な業務ではないため、間接資材購買に関する課題をそこまで大きく感じていなかったのが本音です。弊社のルールとしては、一定の金額を超える購買品は、本社稟議を取得する必要がありますが、その金額に満たない購買品は、工場や子会社など拠点の判断で決済させるよう権限を持たせています。従って、本社が各拠点の購買を統制する必要性を感じておらず、購入先やプロセスに関しても拠点の独自性を尊重し、以前から拠点ごとに異なる運用をしていました。

(千葉工場総務部:小代様)千葉工場に赴任する前はいくつかの工場で勤務していましたが、思い返してみると購入先やプロセスなどが各工場によって異なっていました。例えば、千葉工場において本社稟議を必要としない購買品は、備品購入依頼書という申請書類を総務部へ提出することになっていますが、このルールは他の工場に無かったと記憶しています。

【DXプロジェクトの発足 間接資材領域に着目】

(吉原様、大須賀様)2020年頃、働き方改革を実現するべく各部署の代表が集まり、DX化に向けたプロジェクトチームが発足しました。このプロジェクトが発足した理由は、段ボール業界特有の労働環境を改善するためです。
この業界は、業務の中に古くからのアナログな手法が残っており、弊社でも長時間労働やそれによる人材の流出が問題視されておりました。労働環境を整え働き方改革を行うためには、ITツールを活用してアナログな業務から転換させること、すなわちDX化が重要だと考え、さまざまな領域のDX化に取り組んできました。
全社でそのような風潮が強まっていた頃、新たにDX化できる業務領域はないか模索していたタイミングで、モノタロウさんから提案を受けたことが、間接資材購買の領域に対して考えるきっかけとなりました。
その提案を受け、工場の方などから意見を集めてみると、今まで気にすることのなかった間接資材購買に関するさまざまな課題が明らかになりました。

【間接資材購買の課題】

(千葉工場総務部:小代様)千葉工場が感じた課題は、購入と経理処理にかかる工数です。基本的に現場から依頼されたものを発注するのですが、商品によってはどこから購入できるか不明で、商社を使う場合は見積依頼から回答までに時間を要してしまい、必要とする納期に間に合わないことがありました。店舗で購入する場合は現場からの依頼内容が曖昧であることも多く、店舗へ買い出しに行く時間に加え商品を探す時間がかかってしまうため、1つの商品購入に多くの時間が発生していました。経理処理に関しては、店舗・商社で購入した領収書・請求書1枚ごとに支払い処理が必要なため、枚数が多くなるほどに処理の時間が発生することに問題を感じていました。

(和歌山工場総務部:坂本様)和歌山工場が感じた課題は、価格確認の徹底です。古くからお付き合いのあるなじみの商社を使うことが多いのですが、よく購入する商品は価格を確認せずに購入することが多く、請求書ではじめて商品価格を把握することがありました。また、初めて購入する商品を商社へ見積を取り価格が分かるのですが、実際にその価格が妥当か分からないことも多く困っていました。

(吉原様、大須賀様)本社が感じた間接資材購買の課題は、購買データの見える化です。一定の金額に満たない購買品は稟議取得の必要がなく、各自が電話・メール・FAXなどの方法で発注しているため、購入方法がバラバラで記録が残らず、問題を感じる場面がありました。
例えば、発注者としては、発注業務を引き継いだ際に、前任担当者がどんな商品をどこから購入していたかを調べる作業に手間がかかっていましたし、電話発注だと商社に言った・言わないなど、記録が残らないことでトラブルが発生することもありました。発注者の上長にあたる管理者としては、上長承認を通すことなく商品発注がなされるため、経費精算作業の際にその商品購入の事実を知ることから、事後承認の形式となっていました。そのため、支払処理の際に「これは何のために購入したのか?」などと事後確認をすることになってしまい、ガバナンス上の問題を感じていました。これらの問題はデータがしっかりと残り、見える化されることで解決に繋がるのではないかと考えていましたし、工場が抱える課題に関しても間接資材購買のアナログな業務が引き起こすものだと思っていたため、ITツールの導入によってDX化を進めるタイミングだと考えていました。

3.モノタロウ導入、各拠点への展開

【モノタロウを選んだポイント】

(吉原様、大須賀様)モノタロウさんから間接資材購買のソリューションとして購買システム「ONE SOURCE Lite」のご提案を受け、本社・工場が抱えている課題が解決できると感じ、検討を進めました。導入にあたり、旗振り役を決める際に、段ボールなど弊社製品のご購入などで営業部門はモノタロウさんと古くからお取引があったため、我々が窓口になるのがスムーズだと考え、仕切らせていただくことになりました。

モノタロウさんのONE SOURCE Liteを導入したポイントは3つあります。

1つ目は一般公開のECサイト、monotaro.comと変わらない操作性です。工場拠点の社員の中にはmonotaro.comを個人登録して使っていた方も多く、ONE SOURCE Liteはサイトのビジュアルや商品検索から発注などの基本的な動作が同じであったため、各社員が抵抗なく利用できると判断しました。

(千葉工場:現場ユーザー田中様)以前、monotaro.comを何回か利用したことがありましたが、サイト上に商品仕様や納期などの情報がしっかりと掲載されており、発注時の問い合わせが必要ありませんでした。商品を選択すると、より機能の優れた類似商品やお値頃な商品も紹介されるので、欲しい商品が見つかるECサイトというイメージです。

2つ目は豊富な品揃えです。本社・工場には多くの社員が在籍しており、業務で必要とする物品は多種多様です。モノタロウさんはオフィスで使う事務用品から製造現場で使う工具や安全用品など、豊富な商品ラインナップが展開されており、それぞれの社員が必要とするものを見つけられることが魅力的だと思いました。導入後、各部署から感想を聞いた際に「モノタロウさんで探して見つからなかったら諦めるレベル」という意見もあったほどです。

(和歌山工場:現場ユーザー新宅様)モノタロウさんは工場の中で使う工具やねじなどの、専門業者で取り扱うようなマニアックな商品を多く品揃えしている印象です。看板やフルハーネスといった安全用品を購入することもありますが、安全基準を満たした商品が多数取り揃っており、業者への依頼で数日~数週間かかる商品も即日で届くため、今までの苦労が解消されています。

3つ目は拠点毎に導入可能な点です。間接資材購買に関しては、かねてより各工場・子会社でルールを設け独自性を持たせ運用していたため、それを一気に強制的に変えることには抵抗が生まれると予想していました。ONE SOURCE Liteは拠点毎に導入することができるため、本社より無理強いするのではなく、各拠点での要望に合わせ納得感を持ってもらった上で導入できる部分が良いと思いました。

【各拠点へのスムーズな展開】

(吉原様、大須賀様)導入までの進め方として、窓口である本社営業部門から各工場・子会社に向けONE SOURCE Lite導入の案内を通達し、利用を希望する拠点からモノタロウさんと直接やりとりしてもらう方法でスタートしました。その際、各拠点から前向きな回答や意見が多くかえってきたことが印象的で、それだけこのONE SOURCE Liteのサービス内容が魅力的なのだと感じました。特に子会社は、間接資材購買に関して、どこから見直しをはじめていくべきか悩んでいるようでしたので、初期費用・運用費用が無料で手軽に購買管理ができるこの仕組みは非常にありがたいようでした。

(和歌山工場総務部:坂本様)実際の導入では、コロナ禍ということもあり面談や契約などはすべてオンラインで対応いただきましたが、手間がかからずスピーディーだったと記憶しています。オンラインでのご利用規約同意により契約締結となるため、押印などの作業は必要ありませんでしたし、環境設定に必要な情報をシートに記入すれば、それを元にモノタロウさんで環境設定してくださるので、負担なく利用開始まで進めることができました。導入にあたり何度かWeb上でお問い合わせさせてもらいましたが、早急に対応いただき大変ありがたかったです。

4.モノタロウ導入後の効果

―モノタロウの導入効果を、それぞれの視点から語っていただきました。

◆ガバナンスの強化

(吉原様、大須賀様)今までは各自バラバラに購入していたものをONE SOURCE Liteを通して発注することで、いつ誰が何を購入したかという購買に関するすべての情報がしっかりと記録され、見える化が実現されています。今までは調べるのに手間取っていた情報が購入履歴としてダウンロード可能なため、発注担当者が変更になった場合でも、スムーズに業務を引き継ぐことができています。また、承認機能を使うことで、上長が注文内容を事前確認してから発注するフローを組むことができたので、ガバナンス上の問題を解決することができました。  

(和歌山工場総務部:坂本様)和歌山工場でも、各自が購入したものを立替精算するケースがありましたが、領収書の但し書きが「○○一式」となっていると何が購入されたか見えず、その経費精算作業にも無駄な時間が発生していました。会社として必要な物品購入を個人に委ねるのは、コンプライアンス的にも良いこととは言えないため、そのような部分がONE SOURCE Liteを通じて解決できているように感じます。 

◆アフターコロナにおけるモノの調達

(吉原様、大須賀様)幾度となる緊急事態宣言によって出社が制限される中で、ONE SOURCE Liteは在宅勤務でも発注・承認作業を行えるため、必要とする納期に遅れることなく、タイムリーに調達することができました。また、出入り業者などを使っていた工場にとっては、非対面のオンライン調達を進めることで人との接触を極力抑え、感染のリスクを回避することができたように思います。

(和歌山工場総務部:坂本様)昨今のコロナ禍や有事により、モノがいつでも安定的に入手できることは、非常に重要だと実感しています。工場は生産ラインを継続稼働させるのに都度さまざまな物品が必要となり、各サプライヤから調達していますが、リスクヘッジの観点からサプライヤの選択肢を広げることが重要だと考えています。選択する要素として価格は重要ですが、在庫状況や納期など総合的に評価してモノタロウさんを使わせてもらっています。他社では品切れの商品もモノタロウさんからは短納期で確実に入手することができたので、大変助かりました。

◆購入と経理処理の工数削減

(千葉工場総務部:小代様)店舗へ出向いて購入する際は、移動時間と探す時間を合わせ1回で合計2~3時間程度かかることがありましたが、ONE SOURCE Liteで商品検索をして発注する作業の時間は約5分ですので、大幅に工数を削減することができました。自分で買いに行った方が早いとの思いから、店舗へ出向くことがありましたが、モノタロウさんは翌日に商品が届くことが多いので、今まで無駄にしていた時間を他にやるべき業務に充てることができて、大変助かっています。

(和歌山工場:現場ユーザー新宅様)従来は生産ラインの整備などで使用する工具類を商社から購入していましたが、見積取得や購入依頼など煩雑な業務が存在していたため、ONE SOURCE Lite導入によりモノタロウさんから購入するようになりました。モノタロウさんのサイトは商品購入に必要な情報がしっかりと掲載されているため、工数削減に繋がったと感じています。

(和歌山工場総務部:坂本様)経理処理の際に、CSVデータを活用することで工数削減につながっています。注文時に入力した費用科目がCSVデータに反映されるため、費用科目毎の購入金額を計算する作業が短時間で行えるようになりました。サイトから請求書をPDFでダウンロードできたり、請求内容確定の連絡がメールで通知されることで、支払いの作業を簡素化することができています。

(吉原様、大須賀様)社内案内を通じて、ONE SOURCE Lite利用を希望する工場を募る形式でスタートしましたが、現在ではすべての工場がONE SOURCE Liteを導入し、それぞれの運用に沿った使い方をしています。すべての間接資材購買がオンライン調達に切り替わったわけではないですが、感覚的には導入前はオンラインとオフラインで5対5の割合だったところが、導入後はオンラインの比率が8割くらいまで高まっている印象です。それだけこのサービスが各工場の抱える課題解決に即しているように感じます。
ONE SOURCE Lite導入は、働き方改革実現のためのDXプロジェクトの一環でスタートしましたが、社内からの反響を聞く限り目標である働き方改革に少なからず繋がっているように感じており、窓口として本プロジェクトに携われたことを非常に嬉しく思います。

5.レンゴーとしての今後の取り組み 

【ONE SOURCE Liteで次なる課題解決を実現する】

(吉原様、大須賀様)間接資材購買の課題解決にあたって、購買領域の業務経験のない営業部門が窓口になることに当初は不安な気持ちもありましたが、購買システムONE SOURCE Lite導入によって、手間なく簡単に間接資材購買の取り組みを進められたこと、ひいては働き方改革につながったことは、非常に良かったと感じています。どの部門が窓口になったとしても、間接資材購買改革に着手することのできる事例ではないでしょうか。

モノタロウさんのおかげでオンライン調達の土台が整い、当初抱えていた課題も解決しましたが、その分次なる課題も見えてきました。今後は各拠点の購買システム利用率を向上させ、さらなる業務効率化を進めていきたいですし、モノタロウさんのプライベートブランド商品を活用しながらコスト削減に取り組みたいと考えております。

(和歌山工場総務部:坂本様)モノタロウさんのプライベートブランド商品は日頃から使っており、お値頃な価格に加え品質も良く、短納期で仕入れられることに満足しています。ONE SOURCE Liteの利用で工数削減ができ業務生産性向上につながっていると思うので、次はプライベートブランド商品への切り替えを進めコスト削減を実施していきたいです。

(吉原様、大須賀様)さらに取り組みを進めるとすれば、SDGsの領域にもチャレンジしたいと考えています。弊社は段ボールを中心としたリサイクル商材を生産し販売していますので、生産や物流などの取り組みは引き続き進めながら、間接資材購買に関してもグリーン購入法に適合した環境配慮型商品を積極的に取り入れていきたいです。
ONE SOURCE Liteは環境配慮型商品情報がしっかりと掲載されており、購買データを活用できるため、手間をかけることなくSDGsの取り組みに着手していけると感じています。引き続き全社一丸となって、間接資材購買改革を進めていきたいと思います。

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