ご利用事例

株式会社ダイヘン様

株式会社ダイヘン様
会社名 株式会社ダイヘン様
設立 1919年12月1日
所在地 〒532-0027
大阪市淀川区田川2丁目1番11号
従業員数(連結) 3,783人(2022年3月末現在)
売上高(連結) 1,606億円(2022年3月末現在)
事業内容 当社グループは、当社、子会社37社及び関連会社6社で構成され、各種変圧器、各種溶接機、産業用ロボット、プラズマ発生用電源、クリーン搬送ロボット等の製造、販売、修理を主な事業として行っております。
会社創立時に提唱した「品質優良 価格低廉 納期迅速」の精神は、当社の「創業の精神」として今日に至るまで継承されています。

購買担当者様、現場担当者様に
MonotaRO利用の効果についてお話を伺いました

株式会社ダイヘン (写真左から)生産・物流本部 資材部 購買管理課 豊田様、技術開発本部プラズマ応用技術開発部 佐々木様

株式会社ダイヘン(写真左から)生産・物流本部 資材部 購買管理課 豊田様、技術開発本部プラズマ応用技術開発部 佐々木様

1.ダイヘンのグループのミッション

【サプライチェーンのレジリエンス強化】

(豊田様)弊社は社会課題に真正面から向き合う「研究開発型企業」として、電力インフラの高度化や世界のものづくりの進化と発展に貢献してまいりました。その中で資材部が近年取り組みを強化していることとして、サプライチェーンのレジリエンス強化が挙げられます。半導体など世界的に入手困難となっている部品や材料などが多くあります。

計画に基づいた資材の確保をするために、お取引先となるサプライヤの在庫数などのデータを抽出したものを共有いただき、不足しそうな資材は納期前倒しなどの対応で確保ができるように、弊社とサプライヤの協力体制のもと取り組みを進めています。

また、環境改善活動の取り組みも強化しており、従来からのグリーン調達の推進に加え、自家消費型太陽光発電システムの導入やLEDへの切替による環境負荷低減を行っています。また、生産性向上による環境負荷低減などを推進していまして、具体的には資材の納期改善や作業の見直しによる無駄の削減により、従業員の労働時間が減少できると同時に、それに関わる電力消費や二酸化炭素排出なども削減されるといったことが挙げられます。グループ全体やサプライヤまで含めて実現できるよう取り組みを進めています。

2間接材購買改革に着手したきっかけ

【資材部が介入しない未開の領域】

(豊田様)資材部として仕入れに携わる資材は、自社製品の生産に繋がる原材料や部品いわゆる直接材(原価計上されるもの)が中心です。一方で工具や保安資材、消耗品など経費購入の対象となる間接材は、資材部として業務に携わっていませんでした。間接材購入は各拠点・各部署の担当者に一任されており、予算の範囲内においてそれぞれ適した方法で購入し、請求書や領収書に従い支払い処理をするのが一般的でした。当然、購入方法や手順が異なるため、誰が、何を、いくらで買ったのかという購買に関わる情報がデータとして残っておらず、ガバナンスを問題視する声が上がっていました。

【業務効率化プロジェクト 間接材購買領域に着目】

(豊田様)会社全体で業務効率化のプロジェクトが発足したことをきっかけに、資材部としても事務作業で効率化できるものがないか探っていたところ、間接材購買のフローに課題と改善の余地があることを認識しました。

先ほど間接材の購入は現場に一任しているとお伝えしましたが、購入方法として代理店から購入する際は、毎回見積を取って発注書を送るといった手間が発生していたり、ホームセンターなどの店舗で購入する際は、業務中にわざわざ店舗まで足を運び商品を探す時間や購入後の経費精算作業など、購入までに多くの工数が発生していました。購入後の経理業務としては、請求書や領収書をもとに支払いに必要なシステム入力を行うのですが、購入先がバラバラで請求書・領収書が多いため、経理システムへの入力件数が膨大になり、月末月初の事務作業に大変苦労していました。

このことから間接材購買のフローを改善することで、購入と経理業務を効率化できると考え、資材部と業務改革推進部で間接材購買業務効率化の共同プロジェクトを発足させました。

(佐々木様)私が入社したころには、現在導入されている購買システムが浸透しており、それを使うのが一般的でしたが、以前は購入に工数が発生していたと先輩方から話を伺いました。代理店に見積依頼した際、商品によっては見積回答が想定より時間がかかったり、やりとりが複数回続くことで手間がかかることに加えて、他の工程の納期を圧迫することもあったようです。

間接材購買における課題
1.購入と経理作業の工数
2.資材部が管理しきれないガバナンス上の問題

【購買システム導入の検討】

(豊田様)間接材購買業務効率化に向け、先ほど述べた課題を解決する策として、購買システム導入を検討しましたが、選定において重要視した部分は大きく2点です。
1点目は経理システムと連携ができる点です。以前は請求書・領収書1枚毎に経理システムへの入力作業が発生していたことから、その作業による工数を削減するべく検収データを経理システムに連携させることで、経理システムへの入力工数を削減し効率化できると考えました。

2点目は幅広いECサプライヤとパンチアウト連携できる点です。各拠点に生産や開発や営業などの部署が存在しますが、それぞれの部署で必要とする物品は多岐に渡るため、1つの購買システムに各部署が購入する品揃えのバリエーションが備わっている必要があります。そのために、オフィス用品や研究開発用品、FA機器といった幅広いジャンルのECサプライヤとパンチアウト連携し、どの部署でも欲しい物品を購入できるようになることを選定条件としました。
複数の購買システムを比較検討しましたが、上記2点をクリアし、物品の購入だけでなく役務・サービス領域においても活用可能な、ソロエル株式会社が提供している「SOLOEL Enterprise」を導入することにしました。

3.購買システム導入とモノタロウの連携

【購買システム浸透に向けた取り組み】

(豊田様)資材部と業務改革推進部が一丸となり、購買システム導入と利用浸透に向けた取り組みを開始しました。進める過程で最も注力したことは、現場利用部門にしっかりと購買システムの利用意義を理解してもらうことでした。そのために、購買システムの利用者となる各部門の責任者を巻き込み、トップダウンで部門内に落とし込みを行いましたし、社内案内としては説明会やイントラネットへの掲示などを行うだけでなく、未利用者へのヒアリングを通じて改善点を探るなど、地道な推進活動を行いました。案内の際には、購買システム外の購入は精算不可という基本ルールを強く押し出して発信をしました。

【購買システム導入後の課題】

(豊田様)購買システムを導入して約2年が経過したころ、当初抱えていた業務工数やガバナンス上の問題はある程度解決をしましたが、次なる課題が見えてきました。それは地道な推進活動にも関わらず、現場従業員の購買システム利用率が想定した程高くなかったことです。

利用率向上をミッションとして指示されており、解決策を模索した結果、資材部の見解としては購買システムで購入できる品揃えを増やすことが、利用率改善に繋がると考えました。購買システム導入当初より、パンチアウトカタログサプライヤの接続に加え、従来からのお取引先をローカルカタログサプライヤとして登録し、物品の品揃えを維持していましたが、品揃えの見直しを図るいい機会でもあったため、ソロエルさんにも相談したところ、モノタロウさんの存在を教えてもらいました。

【モノタロウを選んだポイント】

(豊田様)新たなパンチアウトカタログサプライヤとして、モノタロウを選んだポイントは2つあります。1つ目は弊社従業員から接続を要望する声が大きかったことです。モノタロウさんが一般公開しているECサイト monotaro.comを多くの従業員が利用していたようで、ヒアリングを行った際に「モノタロウならば商品が見つかる」や「モノタロウのWebサイトは使いやすい」「モノタロウの方が価格が安い」といった声が多数寄せられました。資材部としてもモノタロウさんが幅広いカテゴリーの品目を取り揃えていることやサイトの使いやすさは評価しており、それぞれの部署で必要とする物品を簡単に購入できることは、利用率向上に繋がると考えました。

(佐々木様)確かにモノタロウのサイトは使いやすいと思います。商品の検索機能として絞りこみ条件が豊富に備わっているため、目当ての商品を探し出すことができますし、サイト上に商品仕様や納期などの細かな情報がしっかりと掲載されているため、はじめて注文する商品も安心して発注することができます。

(豊田様)モノタロウを選んだポイントの2つ目はサイト接続前後にかかる負担が少なかったことです。費用負担としては、接続の際の初期費用や使い続ける上での運用費用などが一切発生しないため、リスクを恐れずにはじめることができました。懸念していた業務面の不安点でも、接続の際に必要な書類の準備や社内関連部署との調整などは最低限で済んだため、工数がほとんど発生することなく、スピーディーにサイト連携対応を完了させることができました。さらに、法人特別条件の適用や、豊富なプライベートブランド商品の活用によりコスト削減に繋がる部分も、連携の際の決め手となりました。

4.モノタロウ連携後の効果

【モノタロウ連携による課題解決】

(豊田様)解決できた課題の1つ目は、購買システムの利用率です。購買システムの利用率を向上させることが新たなミッションでしたが、モノタロウカタログサイトをパンチアウト連携させたことによって、購買システム導入から2年目の時点と比較するとシステムの利用率が約20%程度向上しました。モノタロウさんはロングテール商品を中心とした幅広いカテゴリーを展開しているので、今まで必要な物品を購買システムで購入できなかった従業員を中心に利用が増加しました。今思えば導入当初から接続していれば良かったと感じています。

2つ目は業務工数削減についてです。購買システムの利用率が向上したことで、第2章でもお伝えした購入と経理業務で発生する工数を削減することができました。モノタロウカタログサイトの連携によって、今まで発生していた見積取得による購入やホームセンターでの購入が大幅に減り、物品購入にかかる時間が削減されました。経理業務に関しては、購買システム利用によって特に工数削減ができている部分でして、購買システムでの購入は自動的に検収データが経理システムへ連携され支払い作業まで進むため、経理業務が従来の約4分の1程度の時間に短縮されたと認識しています。

3つ目は購買の見える化です。以前は資材部が間接材購買業務に携わっていなかったため、各現場の購買がブラックボックス化していた部分もありました。購買システムとモノタロウカタログサイトの連携により現場の購買状況が可視化され、ガバナンスの問題点が改善されただけでなく、購買データを分析できるようになったことから、購入量の多いものはより安価な商品に切り替えるなど、次なるコスト削減の取り組みに着手することができています。モノタロウさんの営業担当からはプライベートブランド商品の積極活用を提案いただいており、こちらも非常に役立っています。

【モノタロウへの評価】

ーモノタロウへの評価を、それぞれの視点から語っていただきました。

(佐々木様)現場利用者の視点として、モノタロウさんを良いと感じるポイントは2つあります。

1つ目は納期が早いことです。開発の現場では急に消耗品が必要になることが多く、価格以上に納期を重視しています。モノタロウさんは商品ページに納期目安がわかりやすく表示されており、検索の際にも納期で絞り込みができるなど、比較しやすいのが便利です。私が注文する商品の多くは、他サプライヤさんよりもモノタロウさんの方が2日ほど納期が早い印象でして、即日出荷の商品が多いのも魅力的です。

2つ目はカスタマーサポートの体制です。以前開発の現場で熱伝導性シリコンゴムが必要となり発注をしたことがありましたが、こちらの商品がメーカー供給難に陥りどこのサイトも納期未定で困っていたのですが、モノタロウさんのカスタマーサポートへ問い合わせたところ、迅速に在庫を用意いただき短納期で手に入れることができたので、開発の予定に影響を出さずに済んだ経験がありました。納期が遅れる際には必ず連絡がきますし、欠品の際には代替商品の提案をいただけることも非常にありがたいです。私の場合は、なるべく1つのサプライヤで購入を完結させたいので、基本的に購買システム内のモノタロウサイトで検索して、目当てのものがない場合に他のサプライヤで購入するスタイルを取っています。

(豊田様)資材部管理者の視点から見ても、モノタロウさんの営業担当だけでなくカスタマーサポートの体制は手厚いと感じます。ECサイトによっては、問い合わせ窓口が一本化されておらずに、商品の出荷元となるサプライヤごとに窓口が異なることがあり、問い合わせの際に少々困ることがあると現場ユーザーから聞きました。モノタロウさんのサイトから発注した注文に関しては、モノタロウさんのカスタマーサポートへ連絡すれば適切に対応していただけるので、現場ユーザーも混乱することなく利用できていると思います。

5.ダイヘンとしての今後の取り組み

【ダイヘングループ全体の購買業務効率化に向けて】

(豊田様)購買システムの導入とモノタロウさんの連携によって、間接材購買の業務効率化は一定の成果を出すことができました。この事例を水平展開することで、ダイヘングループ全体の購買業務効率化に取り組んでいきたいと思っています。購買システム導入にあたっては経理システムとの連携ができるかという部分が鍵であり、グループ会社への展開は進めているものの、連携できる経理システムかどうかで展開の進み具合がグループ各社ごとに異なり苦労しています。

その部分は社内関連部門と調整していきながら、どのグループ会社の現場従業員にもしっかりと購買システムを利用してもらえるよう努めます。モノタロウの連携によってシステム内の品揃えの拡充や納期短縮などから利用率が向上したので、モノタロウさんの力も借りながら共に推進活動を取り組みたいと思います。モノタロウの営業担当さんから提供いただく利用案内パンフレットや推奨商品案内などの支援材料が非常に役立っているため、これからも二人三脚で進めていけたらと思います。

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