ヤンマーホールディングス株式会社様

ヤンマーホールディングス株式会社様
会社名 ヤンマーホールディングス株式会社様
創立 1912年
所在地 〒530-0013
大阪市北区茶屋町1-32
YANMAR FLYING-Y BUILDING
従業員数(連結) 20,727名(2020年3月31日現在)
売上高(連結) 7,954億円(2020年3月期)
事業内容 世界の都市・大地・海で人々の豊かな暮らしを支えています
1.農業機械・農業施設(トラクタ、コンバイン、田植機、管理機ほか)
2.建設機械(ミニショベル、ポータブル発電機、投光機)
3.エネルギーシステム(マイクロコージェネ、ガスヒートポンプほか)
4.小形エンジン(産業用小形ディーゼルエンジンほか)
5.大形エンジン(船舶発電用/推進用ディーゼルエンジンほか)
6.マリン(中小形マリンディーゼルエンジン、プレジャーボートほか)
7.コンポーネント(油圧機器、トランスミッションほか)
などの研究・開発、製造、販売

総務部の末廣様・阪本様に、
MonotaRO利用の効果についてお話を伺いました

ヤンマーホールディングス株式会社 株式会社ヤンマービジネスサービス 総務サービス部GAセンター ビジネスサポートG 末廣 学様(右)、阪本 大生様(左)

ヤンマーホールディングス株式会社株式会社ヤンマービジネスサービス 総務サービス部GAセンター ビジネスサポートG 末廣 学様(右)、阪本 大生様(左)

1.全社のコスト構造改革

株式会社ヤンマービジネスサービスは高度な専門知識や技術・ノウハウを活用しグループ会社へ高付加価値サービスを適正コストで提供することをミッションとしている機能会社です。

【改革のきっかけ】

2018年ごろ、ヤンマーグループ全社でのコスト構造改革活動が発足し、全社のコスト構造の改革や改善見直しのプロジェクトが走ることになりました。

あらゆる購買品が調査の対象となり、材料費はもちろん、文具や工具を含む間接資材のコスト削減の検討を始めることになり総務部主導で推進することとなりました。

【間接資材購買の課題】

全社の購入品を購入方法で分類すると、基幹システムで購入する商材と

社員の独自判断によってさまざまな手法(FAX、WEB、ホームセンターなど)で購入される商材があります。後者の分類に入るものとして、基幹システムでは購入できない各拠点毎の雑多な購買が無数にあり、その購入金額は1点1点は少額ではあるものの、トータルすると相当額にのぼることが分かりました。

それらは想像するのも困難な雑多な商材の集合体であるため、基幹システムで購入するにも、見積書の取得やマスター登録、発注書の発行など無駄な作業が多く伴い、到底可視化するには程遠い状況でした。

こうした購買状況を最適化するには、統一されたシステムを経由して購入できる環境を準備することが必要と分析していました。

結果として

・購入品やコストの可視化

・集中購買による情報の把握、購買統制

といったことが実現できると考えたためです。

【間接資材購入課題の解決策】

購入先を調査していく中で、間接資材の購入においては下記の点が必要であることが分かってきました。

・莫大な種類の商品品揃えと高度な検索性

・価格が妥当で透明性がある

・全国拠点で同一のサービスが受けることができる

莫大な品揃え、高度な検索性があると、購入者はそこから簡単に商品を探し出し購入に至ることができます。かつその購入価格はサプライヤの言い値やユーザー毎に用意する価格ではなく、妥当で透明性のある価格であると理想です。また当社のように工場や研究所、拠点や部署が多数存在していても同一のサービスが受けることができないと意味がありません。

2. モノタロウ導入のきっかけ

【モノタロウに着目】

拠点へのヒアリングや調査を進めていると、購入先として現場でモノタロウECサイト(monotaro.com)を独自で利用しているケースがいくつか存在していました。

それをきっかけにモノタロウ様へ問合せをして営業担当の方と打合せいただきました。

お打ち合わせの中でご説明いただいた内容は主に

・1800万点の品揃えがある

・2か所の物流拠点から全国配送している

・価格はWEB上で公開されており洗練されている

・各拠点での購買データが蓄積される

といった特徴でした。当社が持っている課題点をカバーしており、一度で解決できる仕組みであるという印象をご提案から感じ取りました。

また、ヤンマーの各拠点が独自にモノタロウサイトで購入した実績に関するデータ解析をご提示いただいたところ、各購買品の購入リピート性が低い、購入ロットが非常に低い、非常に安価な購入、短納期で購入できている、といった購買傾向が分かりました。

【運用面の課題】

拠点ごとで発生している間接資材の購買が、モノタロウサイトを利用することでカバーできることはわかりました。

ただ購入を進めるにあたりモノタロウでIDを新たに作成したり、購買フローを構築したり、購買の勘定科目などの設定、各現場拠点への周知徹底など、「いかにモノタロウを社内に浸透させるか」に関して大きな工数が発生することが新たな課題となりました。

【べんりねっとでのパンチアウト連携】

カウネット様とは以前からお取引があり、あらゆる購買品の課題点解決など協力的にいただいております。そのため長年のパートナーとして信頼もありました。これまでべんりねっとから購入できる商材は文具などを中心に10万点ほどあり、拠点での利用もかなり進んでいました。

そこで、このカウネット様がご提供されている購買管理システムの「べんりねっと」とモノタロウ様をパンチアウトができるとカウネット様・モノタロウ様双方からご提案をいただきました。これまでべんりねっとで使っていたIDでモノタロウをそのまま利用できるようになり、同じ購買フローで購入品を10万点から1800万点増やすことができました。

べんりねっととモノタロウサイトを連携することが決まってからは利用スタートまでスピーディで1か月ほどで完了しました。べんりねっとでの連携が無かったらその仕組み作りやID管理に半年以上は費やしていたのではないかと思います。

べんりねっとIDを利用することでヤンマー全体での利用が実現し、購入ボリュームメリットも活かし新たな条件もご設定いただきました。

3.取り組みによって得られた成果

間接資材の購買において、購入品の可視化、間接資材購買の集中購買・統制、間接資材の購買プロセス削減、コストダウンが一度に解決されました。

モノタロウ様は独自にプライベートブランドも展開されており、その採用によりさらにコストダウンが見込まれます。サイトにはプライベートブランドを紹介する機能があったり、検索機能で簡単に欲しい商品が見つかりやすくなり、現場での利用頻度や評判も上がっています。

またご利用の分析レポートの報告会やご提案など定期的にモノタロウ様から頂くことで、新しい発見があったり、何を注視すべきかが明確化してきています。

4.今後の取り組みについて

間接資材購買のデジタル化はまだ道半ばですが、すべての現場で活躍する方々に便利に使っていただけるシステム環境が整いました。

購買がより統一化され、購買傾向が可視化されることで新たな課題の発見や更なる改善を見出していきたいと思っています。

その上で、今よりもっとべんりねっとから「モノタロウ」が利用できるということをグループ社員全員に浸透するよう働きかけていきたいと考えています。モノタロウ含む総務部が採用したサプライヤから文具・間接資材を買えば、商社・別通販サイトでの見積比較が不要だと感じられるシステム作りを目指しております。信頼感があるシステムとして浸透させていくべく、総務部皆で日々努めております。

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