株式会社一蘭様

株式会社一蘭様
会社名 株式会社一蘭様
創業 1960年
所在地 〒810-0801
福岡市博多区中洲5-3-2 一蘭本社ビル
従業員数(連結) 7,328名(2023年3月末現在)
売上高(連結) 234億円(2022年)
事業内容 ラーメン店「一蘭」の店舗運営
「とんこつラーメンを世界一研究する会社」として日夜研究に励み、メニューをとんこつラーメン一本に絞って日本全国79店舗、NY3店舗、香港2店舗、台湾3店舗へ出店しています。

購買担当者様、現場担当者様に、
MonotaRO利用の効果についてお話を伺いました

株式会社一蘭 (写真左から)株式会社一蘭 長野様、有限会社一蘭 森永様

株式会社一蘭(写真左から)株式会社一蘭 長野様、有限会社一蘭 森永様

1.一蘭のミッション

【徹底した品質管理と独自の環境でラーメンを提供】

(長野様)当社は、天然とんこつラーメン専門店 一蘭を運営しております。あえてメニューを多様化せず、「天然とんこつラーメン」一本に絞り込んでいます。日々40名以上もの専属職人が研究と情熱の全てをとんこつラーメンに注ぎ、美味しさを追求しております。

また、一蘭では食べる環境にもこだわり、周囲を気にすることなく味だけに集中することができる「味集中カウンター」や、声を出さずに自分の好みの味をオーダーできるオーダー用紙、声の代わりにチャルメラ音で替玉を頼むことができるシステムを開発し、特許を取得しています。一蘭は、2015年にラーメン業界で初めてISO22000を取得し、社内では、国際基準以上に厳しい基準を独自に設けて品質管理を徹底しています。

経歴としては、過去に副店長として店舗勤務を経験し、現在は調達部門で備品担当をしております。店舗運営が円滑になるよう、最適な備品の選定と購入状況の管理と是正を行っております。

(森永様)私は仕入れや物流を担当しており、一蘭の製造部門と店舗の資材調達をメインに、食材・消耗品・備品等の受発注に関わるシステム構築および運用面をサポートしています。

2.間接材購買改革に着手したきっかけ

(森永様)これまで、本社・全国店舗での資材調達においては、安定供給が必要な制服、日常的に使う消耗品、オリジナルの食器といった物品は、調達部門が複数のサプライヤから一括購入し、物流部門が在庫管理と発送業務を行っていました。また、各店舗からリクエストがあった季節備品や文具といった定番品以外のスポット購入品については、調達部門備品担当がECサイトで一括して発注していました。しかし、店舗の増加に伴い、以下のような課題が浮き彫りになりました。

【適正在庫の維持が難しく、コスト増・業務負担に】

(長野様)従来のスポット購入品における、発注から在庫保管までのフローは煩雑なものでした。

①(調達部門)受注予測に基づき調達を行い、物流部門へ在庫として保管する

②(各店舗)自社の発注管理システムで、必要な物品を物流部門へ依頼する

③(物流部門)店舗へ配送をする

④(各店舗)店舗にて物品を保管する

しかし、店舗が増えてくると、在庫スペースを増やす必要があり、それに伴い配送費や在庫管理費といった物流コストも増加したため、運用が難しくなりました。また、従来の運用方法では、発注から到着までのリードタイムが長いため、一部の店舗では、近隣のホームセンターで購入し、立替精算を行うケースも見受けられました。

さらに、一店舗で必要となる物品の幅広さも在庫保管の負担となっていました。店舗備品は、調理器具や清掃用品、販促備品など多岐にわたります。店舗環境によって合う商品が若干異なることもあり、調達・物流部門としては在庫する商品の選定に苦労していました。

【店舗状況に合う物品選定が柔軟にできない】

(長野様)当社の物品購入において、主要な資材は基本的に、全店舗共通のものを使用するルールを設けています。一方で、先ほどもお話したように店舗の環境やオペレーション方法により使用する物品が異なるため、在庫が残ってしまうケースも発生していました。過去には、備品として登録していたガラスクリーナーが加工硝子と合わず、店舗からガラスが曇ってしまうという意見をいただきました。全店舗のガラス素材を把握できていなかったため、在庫するガラスクリーナーそのものを変更したことがありました。このように、店舗によって必要な商品が異なるため、状況に合わせて店舗側が自ら柔軟に商品を選定できる購買環境の構築が必要だと感じました。

これらの課題を受けて、間接材購買改善のため、共通資材の品目を減らし、各店舗に適した商品が購入できるように調達プロセスを変革する必要があると考えました。

3.ONE SOURCE Lite導入の決め手

(森永様)店舗側で直接インターネット購入できる仕組みを構築するため複数のシステムを検討した上で、モノタロウのONE SOURCE Liteの導入を決定しました。

【ワンストップで利用できる品揃え】

まず、モノタロウで取り扱うカテゴリの幅広さやアイテム数の多さに圧倒されました。特に他ECサイトでは少ない調理器具や食器といった厨房関連商品を多く取り扱っているだけでなく、スープの温度を測定するための壁掛型防水デジタル温度計といった測量用品も取り扱っており、当社との親和性を感じました。また、シンプルに一つのサービスで運用することを条件としていたので、モノタロウ一つで各店舗に合った商品購入が完結できる点が非常に良いと思いました。

【承認フローの利用】

店舗側で購入の自由度が高まる分、チェック機能の強化も重視していましたので、ONE SOURCE Liteの標準機能として承認フローが利用できたのは非常に便利でした。承認パターンを柔軟に設定できることが分かり、当社の購買ルールに合わせた承認フローが設定できることがイメージできました。

【請求書による一括請求に対応】

店舗で購入した備品の請求は、全て本社経理部門で一括でまとめることができました。店舗ごとに発注権限を付与し購入における確認作業や店舗側での経理処理業務を減らすことで、店長にはお客様への接客やサービスに専念できる環境を作れると考えました。

ONE SOURCE Liteは導入費用が発生しないため、社内調整・上申にも時間はかかりませんでした。有償サービスの場合は、上申に必要な社内稟議等準備に時間がかかってしまうので、無償である点はスピーディーな決断を後押ししたと思います。

4.ONE SOURCE Lite導入プロジェクト実行

(森永様)契約から運用開始までは、モノタロウ営業担当と何度も連絡を取り合い、細かな相談にもご対応いただきましたので、想定よりも短期間で準備、導入できました。

【店舗ごとに物品購入できるようIDを付与】

当初は店舗にIDを付与し発注権限を持たせるリスクも懸念していました。しかし店舗側で直接購入した方が、時間もかからずその店舗に合う資材をスピーディーに購入できることから、各店舗へのID付与に至りました。

ONE SOURCE Liteの標準機能である承認フローを活用し、注文者が購入申請した物品を、店長または備品担当が事前確認する運用方法で利用開始しました。

(図1)承認フローイメージ

実際に、現場側でも店舗に適したものを選んで購入したい潜在ニーズはあったと感じています。そのため、ID付与は店舗も好意的に受け止め、スムーズな導入につながりました。

【商品特集ページの活用で購買統制】

(長野様)購入物品の統制を図るため、モノタロウ営業担当と相談のうえ、ONE SOURCE Lite内に「商品特集ページ」を設定いただき、該当のページに掲載しているアイテムから購入するルールを設けています。これにより、各店舗で不必要な商品の購入を防ぐ運用を確立できました。

承認フローだけでなく、商品特集ページの活用により、店舗側に裁量を持たせ自由度を高めながらも、購買管理は徹底する環境を構築できたことが各店舗へのID付与につながりました。

(図2)商品特集ページ イメージ

利用開始の際は、社内掲示板にて全店舗の店長へONE SOURCE Liteの利用周知を行いました。商品特集ページを作っていただいたことにより、必要な備品を最小限のアクションで視覚的に探すことができると、店長達からは非常に好評でした。

実際の利用においては、モノタロウ営業担当からいただいたONE SOURCE Liteの導入手順書を活用していますが、システム自体がシンプルで使いやすいことが全店舗に浸透できた理由だと感じています。

5.モノタロウ連携後の効果

【資材の管理業務工数・物流コストが削減】

(長野様)店舗ごとに必要な物品を必要な分だけ都度購入する仕組みが実現できたため、物流コストと受発注に関わる業務を削減できました。

以前までの共通資材アイテム数は、ざっくりですが備品・消耗品・制服関連で全400アイテムほどありました。このすべてを一括購入し、物流1拠点より全店配送を行っていましたが、2021年4月に半数の約200アイテムをONE SOURCE Liteからの購入に移行することで、在庫管理コストを大幅に削減しました。在庫を持たないことによって、資材管理側はより良い商品への移行が即座に行えるようになりましたし、店舗では在庫スペースが削減され、双方にメリットがあったと感じています。

【購買データ可視化によるガバナンス強化・コスト意識向上】

(森永様)承認フローを利用することで、どの店舗が、何を、いくつ、いくらで、どのような目的で購入したのか購入前チェックが可能となり、購買統制が実現できています。また、会社独自の発注管理システムでは価格表示がない運用でしたが、ONE SOURCE Liteでは常に価格を確認しながら購入できるようになり、各店舗のコスト意識が高まったように感じています。購買データから高額商品や商品特集ページ商品以外の購入は毎月チェックし、本当に会社として必要な商品なのか見直しが行えております。他にも、モノタロウ営業担当から実績報告書による導入効果の数値化やモノタロウプライベートブランド商品(以下、モノタロウPB品)への移行案やサンプル提供など提案をいただいているので、ONE SOURCE Lite導入後も継続してコスト削減をサポートいただいています。

ーモノタロウへの評価を、ユーザー視点から語っていただきました。

【現場に適した商品をスムーズに購入できるように】

(中川様)京都河原町店で、ONE SOURCE Liteを利用して現場で使用する物品を発注しています。

今までは会社独自の発注管理システムを利用していましたが、商品の選択肢が限られていたため、現場で使用する際のサイズの予測が難しく、適当な物品を発注するのに時間がかかったり、店舗での在庫管理に苦労する事も多かったです。ONE SOURCE Liteの利用により、備品購入に対する時間削減、現場に適した商品購入による作業効率化につながっていると感じます。

特に、モノタロウの品揃えは高く評価しています。ハンガーや傘袋といったオフィス用品、店舗や厨房に使用する清掃用品、食材を保存する容器や計量カップといった厨房用品など、店舗運営で必要な備品がONE SOURCE Liteひとつで揃えられています。

以前、店舗のLED電球が切れそうになっていた際、モノタロウで電球を探していたところ、電球の種類や口金などのサイズが絞り込み検索によって探しやすく、時間をかけずに発注できたことが印象に残っています。また、商品特集ページでは、「レジ備品」「衛生用品」など使用用途から購入できるため、備品購入にかかる時間を削減できるのが大きな利点だと感じます。

6. 今後の取り組み 

【購買データやシステムを利活用しながら、サービス向上に努める】

(森永様)昨今の物価上昇など社会情勢による外的要因については我々では改善できませんが、無駄なコストは企業努力で削減可能です。中でも間接材などはスルーされがちな領域のため、ONE SOURCE Liteの導入によって、改めて社内のコスト削減意識を高めていく非常に良いタイミングだと思います。

(長野様)今後はHACCP(参照:https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/shokuhin/haccp/01_00020.html)などに基づき衛生管理を更に強化していく予定です。食材と同様に、調理備品に関しても徹底した衛生管理が不可欠です。ONE SOURCE Liteによって多くのデータが蓄積されているため、備品担当としては、店舗での備品購入内容や頻度などを明確に把握することができるようになりました。今後は、そのデータを活用しながらHACCP実施に取り組んでいきたいと考えております。

(森永様)弊社では、お客様に「安心・安全な美味しいとんこつラーメン」を提供することを何よりも大切にしています。最近では様々なものがデジタル化されて便利さが増しています。それらを上手く導入することは、お客様に更なる驚きや楽しみを提供したり、従業員満足度を向上させることにも繋がります。デジタルとアナログのそれぞれの良さを使い分けることで、お客様に喜んでいただける店舗づくりを続けてまいります。

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